【家事代行サービス起業講座】家事代行のサービスの料金設定方法

家事代行サービス店のサービス料金の決め方

家事代行サービスを始める上でサービス価格を設定する考え方は価値を提供して、対価として金銭をいただくのが商売なので、どのような価値を提供しているかが価格設定を考える上での一番の基準となります。

家事代行サービス価格を決めるにあたって気にしなければならない問題があります。それは消費者は”相場”というものを強く意識しているので、比較対象となるサービス・製品の価格設定との関係は切るに切れないものになると言う事。その為に、家事代行サービス価格の相場状況を確認していきましょう。

家事代行サービスの料金はお客様によって多少の違いがありますが、掃除・洗濯・料理・片付けや整理整頓・子どもの送迎やお世話・アイロンがけや買い物など多岐にわたります。

【わかりやすくプランで分ける】
掃除と洗濯をお願いしたいという人もいれば、買い物と料理の作り置きなどをお願いしたいと考える人もいることでしょう。一般的な家事代行サービスでは、「掃除代行プラン」「料理代行プラン」を分けて作っているところもあります。

ほかには、「ベーシックプラン」「スペシャルプラン」といったクオリティによってプランを分けているところも。まずは、どんな家事代行サービス店にしたいのか、どれだけのクオリティを提供していくのかをまとめておく必要があります。

【時間料金で表示する】
一般的な家事代行サービス業者の料金の平均は1時間あたり3000円(税別)前後という金額を表示しています。サービス内容は最低利用時間が定められており、1回の利用は2時間以上、大体が2時間~3時間でワンセットで利用いただくのが一般的です。

サービスのセット料金は最低利用時間が2時間以上となっていますので、一回あたりの料金としては大手FCと同一の6,000円(税別)程度が相場となっています。

他スタッフの交通費、平均で1回の利用につき1,000円程度頂きます。
(例…スポット2時間セット6,600円税込+交通費1回1,100円税込=7,700円税込)となります。

【オプション料金】
不在のときに家事代行サービスを受ける場合、スペアキーを業者へ渡すのですが、その際に発生するのが鍵預かり代。

無料としているところもありますが、ほとんどの家事代行業者が鍵預かり代として1,000円ほどの料金を設定しています。

基本的に家事代行サービスは、9時~18時や9時~20時などを営業時間としているところが多いのですが、早朝や深夜もサービスを提供しているところもあります。

ただし、特別料金として、基本料金に25%が上乗せしているところがほとんどなので、早朝や深夜に利用を考えている方は確認が必要です

一般的な家事代行サービスの料金相場についてご紹介します。

【料金相場 平均(掃除・料理代行の場合)】
・初回お試し料金 = 1名2時間セット5,000円(税別)
・スポット料金=1名2時間セット6,000円(税別)
・定期利用料金=1名2時間セット5,000円(税別)月1回以上利用
・延長料金=1名10分単位500円(税別)、30分単位では1,500円(税別)
・交通費=1回 1,000円(税別)
・指名料=1人500円(税別)大手FC調べ
・鍵預かり代=1,000円(税別)
・早朝・深夜などの時間外=1名基本料金に25%プラス

これらは1名でサービスを行った場合の料金で、2名でサービスを行えば2名分の料金になります。

以上、大手フランチャイズチェーンを中心にした平均価格調査ですので、あなたの地域の競合他社の料金をリサーチして自店エリアのサービス料金の相場を調べることが必要です。その上で自店のサービス価格を決定しましょう。

【新規参入 家事代行店のサービス価格は?】
実績の無いオープン当初は、不安も有り安売りしがちですが、安くしたから頼んでくれると、言うものでは有りません。むしろ価格が安い分だけ質が悪いと判断され、いいお客様から敬遠されます。とはいえ、高すぎるサービス料金では対価とサービスが折り合ずサービスレベルが低ければ、2度と頼んでくれません。

それに価格競争になれば市場の相場を乱す事にもなり、利益も一生懸命仕事をしても儲からなくなります。それにあとから気が付いて安売りから値上げすれば、せっかくついてくれたお客様は、離れていってしまいます。

その為、わたしのおすすめは基本のサービス価格は全国平均か自社エリアの競合店でお客様シェアの高い店舗と同じ価格帯にして、チラシ・ホームページでオープン記念と題して1年間だけ500円~1,000円引きクーポンを付けて、新規お客様を刺激して家事代行を勉強させていただく事を推奨してます。

1年経てば、ある程度の固定客も出来ると思われるので割引クーポンは固定客のみとして一元さんは通常価格にしましょう。

【キャンセル料金】
前日の営業時間までにキャンセルの連絡を頂けなかった場合は、キャンセル料として1回分の家事料金をお支払い頂きます。スタッフの交通費や消費税もそのまま含まれるのが普通です。

【消費税はどうしますか?】
結論を言えば消費税を差し引いても、集客には繋がりません。もし あなたが年間売上1千万円目指すなら、消費税は頂いておかねば損します。売上が年商1千万円以上から消費税の納税義務が発生します。消費税をお客様から預かっていなければ、会社が自腹で納税する事になります。

納税義務のない初年度でも消費税10%でも大事な利益です、売上が上がれば、利益も10%上がります。それに価格と同じく消費税を取らないがお客様に定着すれば、2度と消費税分を上げることは難しくなります。

それよりは仮に消費税を集客の手段にするなら固定客のお客様に利益還元やオープンセールなど期間限定セールをするなどのイベントが良いと思います。

【あなたの「得意な事、好きな事」で他社とのサービスを差別化しませんか?】
差別化された商品やサービス、他社とは圧倒的に違う付加価値を提供できるサービスは、価格を下げなくても買いたいと感じてもらうことができます。その結果、きちんと利益を確保できる状態を作れるため、利益率が向上し業績アップにもつながります。

また、差別化により他の競合店が真似できないような独自性を確立できれば、新たな競合他社が同じ市場に参入してくるのを防ぐこともできます。さらに、差別化戦略を推進する過程で綿密な市場調査を行うため、自社の強みに改めて気付けるというメリットもあります。

【「得意な事、好きな事」を活かしてサービスに付加価値を付けて単価UP】
実店舗でもお料理が好きな方は「お料理コース」と「お掃除コース」にサービスを分けて得意な「お料理コース」単価4000円/時間 「お掃除コース」単価3000円/時間 と自分の得意な分野は単価を高くしてる家事代行サービス店舗も存在します。

「看護師・介護師・美容師」など昔取った資格があればそれを活かすチャンスですし、もし今は無くても好きな事では努力できるはずですから、今から努力して人に誇れる得意を見つけましょう、そして誰にも真似のできない家事代行サービス店を目指してみても、おもしろいのではないでしょうか。