【家事代行サービス起業講座】売れない家事代行店ほど技術を磨こうとする

始めて商売を経営する人がおちいりやすい事は、いい商品であれば必ず売れると思ってしまう事、「この商品値段以上に性能がいい」とか「使ってもらえば良さがわかるはず」などと・・考える・・でもいざ売り出してみると全然売れません。

「味にこだわり過ぎたラーメン屋さんは潰れてしまう」

「うちのラーメンはただの商品じゃないよ。素材こだわった麺とスープなんだから食べてくれれば繁盛するはず・・」と売れないラーメン店主ほどそう思っています。

よく職人気質のお店に「素材にこだわっている」という店がありますよね。
「こだわった」商品を作れば売れるといわれていました。
マーケティング・コンサルタントの言葉に乗せられて、「商品にこだわれば売れる」なんて勘違いしている店もあります。
でも残念ですけど、商売の本質は商品の「こだわり」や「技術」じゃ売れないんです。

味もおいしいのに、お客様が来ない・・
値段も高くないのに売上が伸びない・・

では、なぜ味も悪くない、値段も高くないのにお客様が来なくて潰れてしまったのでしょうか?

これを家事代行サービスに当てはめてみると、例えば家事仕事の技術にこだわって、こだわって、こだわって一生懸命に磨いたとしても、とうていハウスクリーニングやプロの料理人の技術にはかないません。

家事代行の技術には既に上の技術を持つ職種が存在するのです。

では家事代行サービスの本当の技術やこだわりは何処にあるのでしょうか?
それは、サービスを依頼してくださってお客様へどれだけ寄り添ったサービスを提供できるかでは無いかと私は思います。

少しぐらい掃除をきれいにできても、少しぐらいお料理が上手でも、お客様に寄り添ったサービスが出来ない方は家事代行サービスには向いていないのではないでしょうか。

例えば「子育てで辛い環境から少し楽がしたいと」依頼されたクライアントにどれだけ寄り添ったサービスが出来るか、時には子育ての愚痴を聞いて上げたり子育ての経験談をお話してさしあげたり、せめてその日だけは家事の苦労から解放してストレスを発散して差し上げる努力をする。

もちろんこんなマニュアルはありませんが、お客様に寄り添ったサービスを構築して提供するのが家事代行サービスの技術やこだわりでは無いでしょうか。

家事代行サービスの家事技術は一般家庭の主婦と同じレベルで大丈夫なんです。

家事代行サービスを始めるのに、むずかしい技術やノウハウなど必要ありません、必要なのは相手を思いやる心と行動力だと思います。

もちろん、それだけでは家事代行として一人前にはなれませんが、始めのこころざしが出来ていなければ、家事代行を始めることは出来ません。

起業前に技術を磨く時間があるなら、もっと経営者になる為の勉強をしたり、あなたについて下さったお客様の為にもっとできる事は無いか考えてみたり、お客様にリピートしていただける為にどうしたらいいのか。

もっとたくさんの方に喜んでもらえるように広告宣伝する方法はないのか、など他に知恵を絞って行動する事は沢山あると思いませんか。

つまり家事代行サービスは仕事の技術を磨くのではなく、家事代行のこだわりはお客様に寄り添ったサービスをするという心なんです。決して目先の技術では無いと感じます。

あなたにしかできない真心こめたサービスを、お客様にお届けする努力をしましょう。

それが、あなたに出来た時に、お客様から「ありがとう」のうれしい評価をいただけるようになります。

これで初めのラーメン屋さんが失敗した原因わかりましたか?

そうです 答えは、お客様の方を向いていなかったからですね。

【家事代行サービス起業講座】家事代行サービスとハウスクリーニングの違い

家事代行サービスは、ライフスタイルなどに合わせ一般的な主婦が行なう家事仕事の範囲内で幅広く作業をこなします。お部屋の掃除機掛けから洗濯・お料理まで家事仕事の全般を行います。

基本的に自宅の清掃用具や洗剤などを利用して、依頼者が日常的に行っている掃除や洗濯、買い物などの一般家庭の家事を代行してもらうサービスとなります。そのため、依頼する範囲は自分が普段からやっている家事の範囲にとどまります。

家事代行サービスとハウスクリーニングの一番の違いは作業の依頼の仕方とその範囲です。

家事代行サービスは依頼した時間内であればリビングやキッチン、廊下など複数ヵ所、自分がやってもらいたい場所のお掃除をお願いすることができます。一方、ハウスクリーニングの清掃箇所はピンポイントの作業になります。

キッチンであればキッチンを、お風呂であればお風呂と掃除して欲しいところを指定して、所要時間いっぱい使って一か所を掃除してもらいます。お風呂と洗面台は一緒に掃除してくれたりもしますが、エアコンとトイレを一度で掃除してくれるといったことはあまりありません。

ハウスクリーニングの場合は、いわゆる「掃除」というレベルよりは「原状回復」つまりは設備を限りなく新品に近い品質にまで回復させる作業と言えます。
家事代行サービスとは違い清掃分野に特科しており専門の器具・専門の洗剤を使用して清掃業務のプロに特科しています。

よって、使用する洗剤は使用する上で専門知識を要する特殊な洗剤を持参んして作業に臨みます。使用する道具も一般の店舗では販売していないような道具・工具も使用します。

通常の市販洗剤では汚れには、どんなにまめに掃除をしていても落としきれない汚れが徐々に蓄積してしまいます。またどうしても行き届かない、例えば分解しなければ落とせない場所もあります。一般のご家庭には無い、代用のできない道具でなければ落とせない汚れが出てきたしまいます。

こういった汚れを特殊な洗剤や専用の道具・工具で落とすことができるのがハウスクリーニングです。清掃作業はレンジフード・エアコン・浴室など清掃箇所をピンポイントで指定して各パーツを分解しながら専用洗剤でクリーニングを行います。

したがって費用面でも、家事代行サービスで行う掃除よりも料金は高いものになっています。

【家事代行サービスとハウスクリーニングの価格の違い】

●家事代行サービス 平均単価 3,000円/H

●ハウスクリーニング 平均単価 4,000円/H または清掃箇所料金

どちらを選ぶかは利用する目的によって使い分けていただきます。
定期的に掃除してもらう事で、お部屋を清潔に保ちたいのであれば家事代行サービス、どうしても落ちない汚れを落としてもらうならハウスクリーニングサービス、のように目的に応じて使い分けるのが一般的ですが

ただ、この違いを知らないまま清掃を依頼されるお客様も少なからずおられます。事前にお客様へは自店のサービス内容を説明をしたうえでサービス提供を行った方がお客様とのトラブルや自店評価を下げなくて済みます。

【家事代行サービス起業講座】家事代行はリピーターで定期的に売上が立ちやすい

売り上げアップのためには、新規顧客の獲得だけではなく、リピーターを増やすための施策が欠かせません。事業やサービスを運営する人のなかには、リピーターが増えないと悩む人も多いのではないでしょうか

[家事代行の主なサービスは2つあります]
1つ目が掃除代行です。お部屋掃除や水回りの清掃といったことを中心に、整理整頓や洗濯なども含むサービス内容が多いですね。

2つ目が料理代行です。食材の買い出し、調理、後片付けまで含めて提供されるのが一般的です。

ではリピーターとなっているユーザーは、どのように家事代行サービスを利用することが多いのでしょうか。

スポットの掃除代行の場合は妊婦さんであったり体調不良のユーザーが多く、リピーターのユーザーは高齢者の方だったり独身ビジネスマンや共働き世代が多く1、2週間に一度、依頼して部屋全体の掃除や水回りの汚れを落としてもらうといった依頼の仕方をされています。

これは、掃除に時間を取られたくないとか、時間が作れないなどストレスを感じないようにするために第3者に代行してもらう行為が行なわれます。高齢者は高所の清掃や人とのコミニケーションや介護の項目以外の清掃を依頼されるケースが多いです。

料理代行の場合は、負担になりがちなお弁当づくりの準備や手助けをしてもらう方や、その日の分だけではなく数日分の料理をつくり置きしてもらうといった方が多いようです。

パレートの法則では、顧客の2割が売り上げの8割を生み出していると言われています。つまり、何度も購入してくれる優良客は、企業の売り上げを支えてくれる存在だということです。

いずれも、はじめはスポット依頼から定期に依頼が入るようになります。これらの家事代行サービスは、1度頼んでサービスを経験すると、その開放感からまたサービスを利用したくなり、家事代行のシステムで定期契約で今後のサービス提供を促す事で自然にリピーター固定客が作りやすくなります。

実際の家事代行サービス店でも新規のお客様から定期契約して固定客になっていただける確率は約80%と他の業種と比べても高く、安定した売上が確保しやすい業種と言えます。

但し、家事代行サービスを利用していただける世代が増えている中、同業他社も増えているので、更なるサービス向上やお客様への「自社にしか提供できないサービス」はリピーターを増やす上で重要なポイントになります。

それに、サービスを求めるがゆえに価格を下げすぎてしまうのは危険です。

なぜなら、他社との価格競争が激しくなればそれだけ利益を産むことは難しくなる上に、物量やマンパワーを兼ね備えた企業でないと勝ち残ることが難しくなるからです。

できる限り無駄なコストを抑えた上でマーケティングを進めるのは当然ですが、それを商品やサービスにまで拡大しないように注意が必要です。

リピーターを増やす対策として、一定の効果を出すために費用がかかるものもありますが、費用と効果を比較しながら検討を進めましょう。

家事代行サービスは、定期契約せずに単発でその都度依頼する「スポット」契約と、週一で月4回など定期的にサービスを利用する「定期」契約のどちらかを選んで依頼するのが一般的です。だいたいの事業者では、単発で依頼するよりも定期で依頼する方が、時間ごとの単価で考えるとおトクになる傾向があります。

よって、「毎週おかずを作り置きしてほしい」、「毎週末、散らかった部屋を片付けて欲しい」という場合は、定期契約がおすすめです。

固定客は、定期的にサービス利用してくれたり購入単価が高かったりと、売り上げに大きく貢献してくれます。そういった固定客を増やすことが、売り上げアップにつながります